そのまま音が小さくなっていく。
今度は歓声はなく、ただ拍手だけが鳴り響いた。
「ありがとうございました。
えーっとしんみりしちゃったところで、ちょっとMCタイムを」
静も則彦も拓斗も疲れただろうから小休憩タイムだ。
今のうちに水をたくさん飲む。
「えーっと私たち、SAMURaiっていうんですが、結成して、あともうちょっとで3年か……。うん、春で3年たつんですよ。なんかあっという間だったなぁ」
とマイクを持って話すと「俺たちもだ!」とか言う声が飛んできた。
「まぁ、たいていの方たちは結成して3年くらいたちますよね~。この3年間振り返ってみて、印象に強いのが拓斗の土下座です」
というと笑い声が聞こえてきた。


