「いや、無理だから。
私、そんなの習った覚えないし」
「お前と同じ高校だっつーの。
絶対これ、習ってるし」
「2年も前のこと忘れちゃったからなぁ」
「じゃあノート持ってきて」
「……どこにやったかなぁ」
「はやく♪」
「……はぁ~い」
数学とか絶対寝てるからノートなんて汚いんだよなぁ。
そんなの蒼に見せても笑われるだけだし。
やだなぁっと思いながら、昔の教科書とノートを見つけて確認のためノートを開けてみる。
するとどうだろう。
考古学者や探偵の好きそうな、私のような一般人がみてもハテナしかでてこないような文字が並んでいた。
「……やっぱりか」
これは見せられないなぁと思ってると背後から気配がした。
と思ったら、時既に遅しだ。
「自力で問題とけたから、もういいって言おうとしたら……何、この暗号」
数字のようなものが踊りに踊っている、このノートのことかしら?


