「いいか?
俺は身長のことを気にしてるんだ。だからこれ以上背が低いとか言うと、カラオケ連れてってやらないからな」
「え〜!!褒めてたのに……」
「どっちみち、俺にとっては褒め言葉でもなんでもないの」
「そういうもんかな」
「なんていってるうちに着いたぞ。ここだ」
「おぉ〜!」
外観からしてザ・カラオケって感じだ。
と観察している間にも拓斗くんはズカズカと先に自動ドアを開けて入っていく。
「ま、待って!」
置いてけぼりにされないように慌てて拓斗君の後を入っていくと、中はなんかキラキラしてる。
ソファーとかあるし。
すごい。
「ほれ、いくぞ」
なんか内装に見とれているうちに、番号のついたプレートとマイクを持って拓斗くんが戻ってきた。


