酷なことに、赤、青、白のクルクル回る散髪屋の象徴が遠目からでもわかるくらいに見えてきた。



もうあと、何歩進めば、この時間が終わってしまうのだろう。



だけど、今日は収穫があった……と思う。




キラキラと綺麗に輝く星空の下、透き通るほど澄んだ麻緋の声色は確かに俺の中に刻まれたのだから。