汚レ唄




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・・・・・・……


気付けば、俺はベッドの上で麻緋を押し倒していた。


「う〜……重い……」

と必死に俺の下でもがいているところを見ると、

きっと、俺をマンションまで運んで、そのままベッドに寝かせるつもりが、ベタに転んでしまって、こんな感じに出来上がりました。

って感じか?





じたばたともがき続ける麻緋がやっぱり可愛くて、少しだけ肘に力を入れて麻緋が逃げられる分の隙間を作ってやる。



麻緋は、その隙間に気付くと、モゾモゾと動きベッドから降りようとした。




麻緋が動くたびに長い髪からはいい香りがして、
触れ合う度に麻緋の柔らかさを実感する。


擦れ合う度に、麻緋の温もりを近くに感じる。







月の光を浴びて真っ白な肌は更に透き通る。



綺麗だな。

なんて思ううちに……酒を飲みすぎたのか、ボンヤリして欲望さんを抑えるはずの理性さんも俺の中でお休み中。




逃がしてやろうと思ったけど、よくよく考えたら、こんなチャンス滅多にないんだ。