テーブルの上には、私とお兄ちゃんの2人分の晩御飯が隣り合わせで置かれている。



2人用の長いすに先に座り自分の分のご飯を食べていると、お兄ちゃんがお風呂から出てきたようだ。


冷蔵庫の中から牛乳を取り出し、ゴクゴクと音をたてて渇いた喉を潤している。



部屋にはシャンプーの香りが一気に流れ込む。



それだけで無性にドキドキと胸の鼓動は早まる。










毎日顔を合わせるお兄ちゃん、そんなお兄ちゃんを好きな私は異常ですか?


血の繋がったお兄ちゃんに恋をしている私はおかしいですか?








私の隣に座り、晩御飯を静かに食べ始めるお兄ちゃんを横目でチラッと見ると、濡れた髪が色っぽくて、お風呂上りのせいで少し赤い顔、薄着のパジャマにすら意識してしまってドキドキしてしまう。


頭にかぶっていた大きなバスタオルを両肩にかけ、シャンプーの香りが更に強くなって、意識しないようにするのに、五感全てがお兄ちゃんに反応する。