閉まることのないコンビニ。
朝のコンビニの中でも、余裕そうに立ち読みをする若い男性もいれば、慌ててご飯を買う女の人、それからお喋りを繰り返す店員の姿が外からでも見える。
このコンビニを曲がると見える長い長い道。
吐く息が白くて、寒さを物語るよう。
そして、それは私だけでもなくって、すれ違う人の息、全てが白くなっていた。
勢いよく走る車、茶色い犬の散歩をするおばさん。
いつもの風景。
私がいつも朝、学校に行くときに見る風景と同じ。
私に何かあったとしても、この道を今日は私服で歩いていたとしても、誰もこの変化に気付くこともなく過ぎていくだろう。
この世界は私を中心に回ってるわけではないのだ。
そのことを改めて実感する。
この道を曲がると私の家が見えてくる。


