『だから、今日は陽菜ちゃんのことよろしくお願いします。できるだけ、ゆっくり寝させてあげて』
「ねぇ、“もしも”よ?“もしも”これから先、あんたに陽菜を任せて、陽菜の身に何かあったら……
私は絶対あんたを許さないからね」
『……当たり前』
「陽菜の傷癒してあげてね」
‐―‐―‐―‐……
―‐―‐―‐―‐……
‐―‐―‐―‐……
「──…ってことがあったんだ」
知らなかった。
結局また、祐君に助けられてたんだ。
「ねぇ、あんたにとって祐君って何?お兄さん以上にはならない?」
再び、頬をつねりあげると那智は心配そうに眉間にシワを寄せた。
「わかんない」
「……そう。
たとえ、あんたの進む道がトゲだらけの道だったとしても、ゴミだらけの道を歩こうとしても、
あんたが決めた道なら、私はどこへでもついてくから。
これだけは覚えていて。
私は何があっても、あんたが犯罪者になったとしても……私はあんたの友達だから」


