後ろに聞こえるキミの足音。 キミの伸びた影が私の足下で揺れている。 どんなに歩いてもキミと私の距離はずっと同じ。 縮まることも離れることもなく歩いていく。 話しかけるのでもなく話しかけられるわけもなく、私たちは距離を保ちながら歩いていく。 「じゃあ……ね」 後ろを振り返り、俯きながら歩く祐君にサヨナラをする。 祐君は力なく笑って 「何かあったらメールしてね」 待ってるから。と言ってくれた。