駱駝としてクソ暑い砂漠を旅した後、駝鳥になってまたもや灼熱のサバンナを爆走、いい加減暑いのは勘弁してくれと願うと、次は海の底にへばり付くウミウシになったのです。

「先生、もしかして、次はシマウマでは・・・?」

「おおっ、よくご存知で!どうやら貴方にも占いの才能がお有りのようですな」

「いや、何となくですが・・・」

オホン、と一つ咳払いをして、先生は話を続けました。

シマウマの次にマンジュウガニとなって地味な一生を終えた後、ようやく人間として生まれてきたのが、現在の私であるということでした。