さて、マリーアントワネットに切り花にされて薔薇としての生涯を終えた私は、ある重大な選択を迫られました。

駱駝かライオン、そのどちらかを選べ、と神様に言われたのです。

「ふぉっふぉっふぉっ、そこで貴方が駱駝を選んだのは正解でしたな」

何故ライオンが駄目なのかはよく解りませんでしたが、先生は矢継ぎ早に私の前世を述べていくので、その理由は聞けませんでした。