「そういうことな」

結城は一通り聞くと満足したのか、にっこりと笑っている。

「もう、告白しちまえ」

「あほか」

「なんでだよ。彼氏いない、フリーの女の子だぜ？これはチャンスだろ」

出た。このチャラ男。

俺は目を細め、結城を見ると結城は気にも止めぬように鼻で笑った。

「枢はへたれだな」

「あ ？！…悪かったな、へたれでよー」

「ところでお前、先生に呼ばれてたのにサボったから球技大会の実行委員お前で決定したぞ」

「は？！」

「自業自得だから」

そういって結城は席に戻っていく。

くそー、あいつ。自分が実行委員候補だったからって俺になったこと喜んでやがる。

「あぁ…災難」