もしも愛が嘘ならば



「それって…」


“ガラっ”


ダルそうにドアを開ける先生。


やっぱりドキドキする。


『まだ?ん?』


でも、諦めよう。

なんて言葉が頭をチラつく。


…たった今、振られたのだから。



『今、わたしの婚約者の話ししてたの』


『は?…っ…ちょっ』



なに?…先生のこの焦り様。


駄目、駄目。

これ以上泣きたくない。