「そ、そっか…どおしよ……」
再び首を傾げて考える。
瑞穂は陸上部だっけ…。
でもナナに陸上部は無理かもなぁ…、
「ナナ、それでね?これ」
迷い唸っていると、そう言って瑞穂が差し出してきた1枚の紙。
…―『バスケ部 マネージャー募集中』
カラフルにペンや絵の具が使われた紙には、大きくそう書いてあった。
マネージャー…、
「マネージャーでも部活入ってることになるんだけど、ちょうど募集してたから…」
「どう?」と聞いてくる瑞穂に、即答で
「やるっ!!」
と答えた。
やってみたいってずっと思ってて
憧れでもあったマネージャー。
でも、中学にはそんなのなくて諦めてたんだけど…。
「瑞穂ありがとおぉ〜っ」
嬉しくなって抱きついたら
「わっ…、そんなに喜ぶこと…?」
って呆れられちゃった。
バスケ部か〜…、まぁ、ルールは知ってるけど…誰がいるんだろ。
「よぉし、早速申し込み行こ〜♪」
「はいはい」
苦笑する瑞穂を引っ張って、顧問の所に申し込みに行った。