「きゃあっ!?」

本日5回目のドジ。
何で真っ平らな道でこけるのか自分でもナゾだ。

転校初日から遅刻しそうで、今日から通う新しい学校に全力疾走中。


冬美 ナナ【高2】


「はぁっ…、はっ…、職員室………っ!!」


ガラッ!!!!


「す、スミマセン、遅れましたっ!!転校生の「お前が俺のクラスの転校生?」


言い終わる前に、話しかけてきた先生?らしき人。

……ホストの人、みたいな…本当に先生?


「ぁ、ハイ。冬美ナナですっ」

「俺が担任の山本ケンだ。教室行くゾ」


歩きだした先生の後ろを歩いて行くと、『2‐3』とある教室に着いた。


ガラッ


「席つけ〜。転校生の冬美ナナだ」

『ぇ!?山モッちゃん、転校生なんて聞いてねぇぞー!!』

『相変わらずいい加減だなー…』


そんな声が聞こえる中、


「冬美ナナ、です。ヨロシク、です」

と一言自己紹介。


「ん〜、だって言ぅの面倒かったし。じゃぁナナ、後ろで寝てる悠の隣が空いてるだろ?そこな」

「はぁい」


先生に指された席に、少し緊張しながらも歩いていき、席に座った。


あー…っナナ転校生かぁ

とか今さらって感じのことを思っていたら、後ろから声をかけられた。