「失礼しましたー」


無事プリントを提出して、職員室の扉を閉めた。


ついでに一緒に職員室行くとか、一緒に帰るって選択肢は悠希にはないのかな?

せっかく一緒にいれる貴重な時間なのに”もっと”って思うのは、いつもあたしだけ?


悠希は優しいけど、それだけじゃ物足りない。


優しい…?


あれ…そういえばさっき、何で教室にきてくれたんだろ?

ミーティングした部屋から、教室にくる意味なんてないよね?


もしかしてあたしの靴箱見たの…?

少しは気にしてくれてたの?




「おせーよ」


靴箱の前にはさっき帰ったはずの悠希がいて、あたしを待ってたかのような言葉がかけられる。


「帰るんだろ?」


「……うんっ♪」