「悠希!?」


タイミングよく現れた悠希に、そこにいた皆が凍り付く。


「や、俺達は別に何も…じ、冗談に決まってんだろ?な、なあ!」


「え?あ、あぁもちろん!」


さっきまでの威勢はどこかへ消えていて、男達は焦っていなくなってしまった。

そこにいた誰もが、それに驚く。


「悠希?あの人達と何かあったの?」


「うーん…ちょっと弱み握ってるぐらい」


”ぐらい”って言うのが、何だか怪しい。

一体何があったんだろ…。


一つ問題が解決したかと思えば、今度は女の子達が悠希に話しかける。


「悠希くん!本当にその変態女と付き合ってるの!?絶対止めた方がいいよっ」


すごい剣幕で必死に訴えてくる。


あたし目の前にして、よく言えるよねー。

それだけ悠希がモテるってことか…。


何だか切ないなあ。