「優勝したら…って約束覚えてる?」


耳に悠希の息がかすかに当たる…。


覚えてるけど、この状況では流石に答にく……


「イチャイチャしたいんだっけ?」


ドキッ!


何でそんなに艶っぽい声を出すの!?


クイッと顎を持ち上げられると、真っ直ぐ悠希と目が合う。


カーッ!


目をパチクリさせるだけで、動けないし、言葉も出てこない。


「俺がどれだけ我慢してたか思い知れ」


優しく笑った後、初めて悠希とキスをした。

けどそれは、想像してた以上に濃く深くて……


「ん…っ」


あたしじゃないような、変な声が漏れる。

体の芯が熱くなるのを感じる…。