ドキッ


ニヤッて意地悪く笑った悠希に、胸がドキドキうるさく鳴る。


「の、望むところだもんっ」


ここで負けちゃいけない気がして、勝負を受けたあたし。


「言ったな?まじで知らねぇから。光が毎回ねだるから、俺だってそろそろ限界」


「えぇ!?」


初めて悠希の口から飛び出した本音に、あたしは大袈裟なリアクションをとることしかできない。


が、我慢!?

悠希もしてたの!?


「とにかく今はサッカーのことしか考えねぇから、試合には応援こいよ」


「うん♪がんばってね」


今日がクリスマスだから?


いつもより心の距離も近くなったように感じる。


「悠希大好きっ」


「……知ってる」