「だったら…そのっ…もしかしてまた拗ねてるとか?」


「は?」


驚き過ぎて、開いた口が塞がらない。

何かが悠希に憑依してるとか?


「ごめん、悠希…何が言いたいの?」


全く状況が掴めなくて、今度はあたしから質問してみる。


「……お前の好きな男は?」


「悠希!」


あっ…つい条件反射で即答してしまった。

恥ずかし!


てか、それとどんな関係が?


「いきなりどうし…っ……え!?」


全部言い終わらない内に、まさかの事態に困惑するあたし。


う、嘘!!

二回目のギュウ!?


「じゃあ何で三日も連絡なし?」


抱きしめられたままで、悠希の声がすごく近くに聞こえるから、体が全く動かない…!