「応援してくれる?」 沙希の声が頭の中に響く。 オウエン…? ナンノコト…? 惚けたい。 応援するくらいなら、惚けていたい。 だけどあたしは――― 「うん、応援…する、よ…」 目の前で幸せそうに話してる沙希を、 晴樹先輩が選んだ相手を――― 裏切る事なんて、出来なかった。