いのり



ソファに腰を下ろし、この計画について考え直す。


――どうやって殺そうか。


不覚にも、
不安や罪悪感を抱いた。


Kに渡された携帯でミカに電話をかける。


《…はい。SARA》

『…あ、ターゲットがどの部屋に住んでるのか、まだ聞いてないんだけど』

《…》

『ミカ?』



《SARAの右隣の部屋、1105号室です》



『え?』



壁一枚むこうに

ターゲットがいる。


なぜ今

背中がひんやりとしたんだろう。


本当にあたしはこの計画を、成功させることができるだろうか…