*短編* 一日恋愛

目の前にあった苑塚の顔が、ゆっくり離れてく。


そして、また、抱き寄せられて。


「……嫌だったら、俺を殴って逃げていい」


そんな事、ある訳無いのに。



―――なんで?


こんなの、勘違いしちゃうじゃん。


「これで、わかった? 俺の答え。」


「――っ、わかんないよ…っ! 私、バカだもん………っ」


苑塚の答え。


勘違いして、いいの?


自惚れて、いいんですか?


「本当、安城はバカだね……」


抱きしめる力が強くなって、苑塚が、一言。









「………俺も、安城が好き」