*短編* 一日恋愛

言った。今。


顔が、さっきよりも赤くなってく。


緊張で手に汗が滲んで、自分の心臓の音しか聞こえなくて。



そーっと苑塚を見上げると、俯いていた。


なんだか無性に逃げ出したくなって。


「じゃ、また明日―――」


「待てよ」


逃げ出そうとした瞬間、呼び止められ、腕を捕まれる。


「苑塚……離して……」


泣いちゃいそうになる。


だって、答えはわかってる。


「まだ、返事してない。」