「そ、デート!」


にっこり笑いながら言う遊真ちゃん。


ちょ、ちょ、ちょっと待って!


それって、つまり、苑塚と……


「ちゃーんと、オシャレして行くんだよ? 花穂ちゃん。湊馬も、ちゃーんと最後にキスの一つでもするんだよ!」


「はぁ!?」


何も言えなくなる私と、狼狽する苑塚。


私達の気持ち、完全無視だよね、遊真さん。


「二人とも顔まっか〜! カワイイ」


ニコニコする遊真ちゃんに、また顔が赤くなる。


ちらりと苑塚を見れば、目が合ってまた視線をそらす。


「きーまり! じゃ、今日デートしなかったら明日二人とも死刑レベル777777だから!」