流石にユキが哀れになって、苑塚に、ユキは大丈夫なの? と聞くと、何故か滅多に見せない不機嫌そうな顔で、多分ね。と返された。


苑塚の機嫌のスイッチがわかりにくくて、首を傾げていると、さおりんに何故かデコピンされて。


「あんたって、本当に天然?」


とか言われた。


失礼な! 私は天然じゃない、バカなだけ! と、なんだか訳のわからない反論をすれば、またデコピン。



ヒリヒリするおでこを押さえていると、死にそうな顔のユキが教室に入ってきた。