んなこと言われたって、しょうがないじゃん。

私だって、こんなに動揺するとは思わなかったんだもん。


はぁー、とため息んつけば、ぱしんと頭を叩かれる。


「あだっ!! ユ〜キ〜!!!」

「ぷっ…、色気のねー声。本当に湊馬の恋人が務まんのか? あいつの好きなタイプは、もっとこう、色気がムンムンしてるよーな………」


手振りで色気を表そうとするユキ(無理だろ)に、冷ややかな視線を送っていると、突然ユキの体が強張る。



「ユーキーくーん……、誰がそんな事言った?」