「じゃあ、戻ろうか。流石に皆待ってるだろうし。」


苑塚の言葉に、私は頷いて、皆の待ってる部屋に向かう。


…明日、私達はニセモノの恋人になる。


そう思うと、憂鬱だ。















結局、せっかくの打ち上げもあんまり楽しめなかった。

どうしても、明日の事が悩ましくて仕方なくて。


帰っても頭にはその事ばかり。

夜も眠れないくらいだった。





―――そして、翌日。