信号が赤になるギリギリで渡りきって、黒服の男を追った。


一体、何者なんだろう?


のぞみの身に何が起こったの?


もしかして僕の知らない一年間に君に関わっていた人物?


君は…また居なくなってしまうの…?



「そんなの…絶対やだ…っ!」



半分涙目になりながら走った。


元バスケ部なだけあって黒服の男にはすぐ追い付いた。



「すいませんっ!」



男の服を掴んで止めた。



「何だ、お前はっ」



「何であの人を追ってるんですか!」



「関係ないっ放せ!!」