やっぱり僕の気のせいだよね。


そう思って眠ろうとしたら、反対に起き上がるのぞみ。



「…のぞみ…!?」



「あの…ね。ひとつ、教えて欲しい事があるんだ。変なんだけど…すごく変なんだけど、聞いていい?」



何だか緊張してる、のぞみの声。


何だろう…ちょっと怖い。



「うん、いいよ。何?何でも言って?」



優しく促すと、意を決したように、のぞみが口を開いた。



「…一年前の私ってさ………直君と…本当にただの仕事仲間だったの…?」



その言葉を聞いて、僕の心臓は跳ね上がってしまった。