愛の奇跡。



「じゃあ…おやすみ。明日は6時に起きるから。」



「了解。おやすみ。」



妙な空気が漂ったまま、寝る時間になった。


電気を消して…のぞみはベッドへ、僕は布団へ。


僕に背を向けて眠る、のぞみ。


いつもは触れたい気持ちとの葛藤でなかなか眠れないんだけど…今日は違う意味で眠れない。


のぞみが、朝起きたら居なくなってるんじゃないか…って不安で。


本当に今日の、のぞみは変だった。


今にも消えてしまうんじゃないか…って位、何だか儚げで。


…嫌だよ。


折角もう一度会えたのに。