「やっと……っやっと………つけた……っ」
え!?
「さっきの……っ演技、見て……すぐに解った……っ君は、のぞみだって……!!」
え、さっきの演技って…。
じゃあ、まさか…。
まさか、君は…。
橋本直樹君は泣きながら笑うという複雑な表情をしながら、自分の手を見せた。
ハッとして、私も自分の右手を見せた。
橋本直樹君の薬指には…私と同じボロボロの指輪が嵌まっていた――。
「やっと……見付けた。」
私の手を握って、ふわりと優しく微笑む橋本直樹君。
その笑顔を…私も探してた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…