彼のダンスを見たら…急に変な気持ちでいっぱいになって…気がついたら、夢と同じこと喋ってた。


私、もしかしてヤバくない?



「あの…森岡のぞみさん…?」



「…へ…っ!?」



遠慮しがちな声で、声を掛けられて…見ると、彼が傍に立っていた。


橋本直樹君。


夢の“直樹”と…同じ名前の彼。


胸が…ドキドキした。


さっきと同じように。


懐かしいような、悲しいような…それでいて、嬉しい…とってもおかしな気持ち。


目の前で、橋本直樹君は突然ボロボロ泣き始めた。



「えっなに、どーしたの!?私、何かした!?」