私は、最終審査は元々、一人演技をするつもりだった。


それには違いないけど…私は、私は…。


あの夢を、演じていた。



「…死んだら、愛が終わるとは思わない…。」



感情がぶわぁ〜っと溢れて。


何を言ったのか、何を演じたのか…。


気がつくと私は泣いていて。


パッと素に戻って、私は審査員に向かってお辞儀をした。


よく覚えてないけど、審査員からもメンバーからも、大きな拍手を貰っていた。







全てのオーディションが済み、結果が発表されるまで休憩室で待った。


さっきの…あれ、何だったんだろう。