愛の奇跡。


僕は承諾の言葉が嬉しくって、うっすらと微笑んだ。


だけど…もう手に力が入らない。


後、何分持つか…。



「…のぞみ……ありが…とう…。ねぇ…のぞみ…?…愛って……永遠だと、思う…?」



「もう、喋っちゃダメッ!体がだんだん冷たく…っ!!」



のぞみの顔が青ざめていく。


だけど僕は続けた。


ごめん、最後まで言わせて。


どうしても…君に伝えたい。



「…僕…はね…永遠だと思うんだ…。…死ねば…愛が終わる、とは…思わない……。」



僕はもう、死んでしまうだろう…だけど、それでのぞみとお別れなんて思いたくない。