SIDE/のぞみ



直樹に全てを話した。


信じてくれないかもって、もしくは軽蔑されるかもって、思ってた。


だって君は、純粋な人だから。


でも、直樹は全部受け止めてくれた。



“のぞみは、のぞみだから”



夕べと変わらない、同じ言葉を言ってくれる、優しい君。


直樹、バカだよ…って思いながらも。


すごく、嬉しくて。


柄にもなく涙がいっぱい出てきちゃって。


彼の胸で泣くと…ほっとして。


直樹は私が泣き止むまで、ずっと抱き締めてくれてた。