舞風─君をさがして─

「やっと――終わったぁぁぁ!!!!!」
平助君がグランドに倒れ込む。

「二時間目始まる前に終わったね」
沖田さんは十周走っても涼しい顔してる……

私は息切れしていて言葉も発することができなかった。

「千鶴ちゃん、大丈夫?」

「は、は……い……なん……」



苦しい、息が……



その一瞬だった。目の前が暗くなって、
意識がなくなった――




次に私が目を開けたのは保健室のベットの上だった。