細く鋭い注射針が私の首筋に刺さろうとした時だった。



「やめろ!!!!!」



どこかで聞いたことのある声。



「これは、これは土方君ではありませんか。よくここが分かりましたね」

「お前らの行動が怪しかったんでな。前々から調べてはいたんだよ。鬼だかなんだか知らないが、かわいい生徒を傷つけることだけは許せねぇ」

「……土方先生」

平助君や沖田さんとは一緒じゃないんだ。

「千鶴、俺が来たからもう大丈夫だ。怖い思いさせちまって悪かったな」

「いえ……私は大丈夫です!」

「すまないが、もう少しだけそこで辛抱しててくれ。こいつを倒すまで」

「はいっ」

なんでだろ、
心臓がドキドキしてる……

「私を倒すとは……聞きずてなりませんね。バックに羅刹がいることをお忘れなく」

「関係ねぇよ、今の俺たちにはな」

俺……たち?