「現れるものなら現れてみろ!!!」

私たちはファミレスを出ると再び学園に戻ってきた。
さっきと違い辺りは暗く、時計の針も午後七時を少し過ぎていた。

「僕の予想が当たればいいんだけど」

私たちは近藤さんから特別に貸してもらった鍵を使って、
校舎の潜入に成功した。

今はちょうど保健室の前にいる。

「総司の勘にかけるしかないだろ」

「私もこれで正解って思う」

保健室に明かりはなく人のいる気配は窺うことができない。

が、

何かすごく嫌な感じを三人とも感じていた。

それは何なのかと問われても答えようがないんだけれど、
敢えて表現するなら背筋がぞくっとするような、そんな感じだ。