放課後。

「めんどくせ―よなぁ……ど―せまたややこしいこと頼まれるんだろ。このまま忘れたふりして帰っても大丈夫なんじゃねぇか」

私たち三人は遅刻の罰則のため、学園長室に向かっている。
平助君は言うことが相変わらずだ。

「校門で風紀委員が見張っているし、まぁ上手く学園を抜け出したとしても、明日が怖いだろうね」

「沖田さんのいう通りだよ。平助君」

「千鶴も総司もなんだかんだ言って真面目だよなぁ」

こんな会話を交わしている間に、学園長室に着いてしまったのである。



コンコン


「失礼します」


ガチャ……