その場に現れた覆面頭巾の城代家老に、私はびっくりした。
他人のことを言える立場ではないけれど
どうして青文様がここに──?
「皆、作業を再開せよ。
おつるぎ様がお尋ねになることは、すべて丁寧に教えて差し上げるように」
ぽかんとしている私の前で、
青文は覆面の奥に隠された目で料理番の人を見渡してそう言って、
それから、
「亜鳥から聞きました。
きっとここにいらっしゃるだろうと思っておりましたので」
私のそばに歩み寄って、
頭巾の下で笑っているような、可笑しそうな声で小さく囁いた。
「殿には秘密にしたいのでしょう?
お耳には届かぬよう計らっておきますよ」
人心に通じたこの御家老は、
どうやら私の胸の内を何もかも見透かした様子だった。
他人のことを言える立場ではないけれど
どうして青文様がここに──?
「皆、作業を再開せよ。
おつるぎ様がお尋ねになることは、すべて丁寧に教えて差し上げるように」
ぽかんとしている私の前で、
青文は覆面の奥に隠された目で料理番の人を見渡してそう言って、
それから、
「亜鳥から聞きました。
きっとここにいらっしゃるだろうと思っておりましたので」
私のそばに歩み寄って、
頭巾の下で笑っているような、可笑しそうな声で小さく囁いた。
「殿には秘密にしたいのでしょう?
お耳には届かぬよう計らっておきますよ」
人心に通じたこの御家老は、
どうやら私の胸の内を何もかも見透かした様子だった。



