間愛のつめかた

「やだ……待ってよ……」


エンのばか。

ここは、閨(ねや)じゃないのに……!


「恥ずかしいよ……」

何とか口にすると、くすくすと円士郎が私の耳元で笑った。

「駄目か……?」

甘い声が理性をとろかして、

「だ……め……」

動かそうとした唇は甘い口づけで塞がれて、

全身の力が抜けていった。


円士郎が触れるたびに、体が震えて、声がもれて、


「留玖……俺のものだ……」


抗う気力を奪ってゆく囁きに、自分を全部委ねて──





結局、この日の夜は

お城の台所に立ち入ってもいいか、円士郎に話をすることはできなかった。



……エンのばか。