間愛のつめかた

「嫌じゃ……ないよ」


嫌なわけない。


でも、

二人きりのこんな時、
エンがこんな風にしてくれた時、

どう返したらいいのか、

どんな態度をとればいいのか、


胸がどきどきして
頭がぐるぐるして

私はいつもわからなくなっちゃう……


大好きなのに。

円士郎は私のこと、こうしていつも気遣ってくれてるのに。


「ありがと、エン。

いつも私のこと心配してくれて……嬉しい」


一生懸命、自分の気持ちを伝えて、

私は温かい腕を握る手に力を込めた。


少し沈黙があって、円士郎がふふっと吐息をこぼして笑って、


「手、まだ冷たいな」


温かくて大きな円士郎の手が私の手を包み込んだ。