間愛のつめかた

「亜鳥は面白ェ絵双六の盤面も描いてたけど、双六はやらなかったのか?」

「やらないよう、人の体の中身の盤面なんて気味の悪い絵双六」

十月も終わりが近づき、夕方を過ぎると冷え込みが厳しい。

火桶が置かれた部屋の中で、留玖はそう言って、

「あの……エン」

俺の膝の上で、ぎこちない動きで俺の顔を振り仰いだ。

「……私、降ろしてもらえないかな」

相変わらず肩を強ばらせて、
蝋燭の灯りの中でも、耳まで真っ赤になっているのがわかる。

「駄目」

「お酒飲むなら、お酌するから……」


今、俺は留玖を後ろから抱っこして膝の上に乗せたまま、手酌で酒の杯を口に運んでいた。

俺の腕の中で、緊張した様子でおろおろしている留玖はやっぱり相変わらずだ。