間愛のつめかた

「一年半の間こんなに一緒にいても、って──」

青文はあきれたように言った。

「あんたらは結城家の頃からもっと長い時間、一緒にいるだろうが」

「……だよな」

「俺が遊水として初めて会った頃から、人目もはばからずにベタベタしてたじゃねェかい」

「……だよな」

「それでも身構える態度が抜けなかったってことなんだろうが。今さら……」

……だよなァ──。

俺は再び庭の紅葉に視線を移して、溜息を吐いた。

「おつるぎ様に不満があるワケでもねェんだろ。
別に問題なんざねェと思うがねェ」

笑いをかみ殺したような青文のその言葉と、


「女の態度なんて何がキッカケで変わるかわからねェさ。

もう焦る必要はないんだし、いろいろ試してみりゃいいんじゃねェのかい?」


という言葉とで、俺はまァそうかと何とか自分を納得させて──




「へェ。留玖、将棋でも碁でも亜鳥に勝ったのか」

「うん。結城家の人間は、勝負事には何でも強いのかって、亜鳥さん悔しがってた」

表の役目を終えて、俺は留玖のいる奥に戻っていた。