間愛のつめかた



留玖は──俺の大切な幼なじみは、本当に綺麗になった。


桜を見に行ったいつかの帰り道で、留玖に声をかけてきやがった銀治郎一家の子分たちにしてもそうだし、

女物の着物を着て城中を歩く留玖を見た若い家臣たちは皆、鼻の下を伸ばしていて──


俺は気が気ではなかった。


留玖は留玖で、あんな性格だから
誰とも分け隔てなく屈託のない態度で言葉を交わすし……。

それがまた、
気取ったところがなくて接しやすいだの、
あの笑顔で可愛い声をかけられると守ってやりたくなるだの、

家来の間では評判になっていて──


俺は、ふざけんな! と怒鳴り散らしたくなった。


てめえらが留玖に気安く接するんじゃねェ!

……と思ったり、

留玖の剣の腕を知らねーのか!
てめえらに守れるワケねえだろうが!

……とか思ったり──


昔、刀丸が俺以外の友達と遊ぶのを見た時とも似て──比べものにならないほど、
事あるごとに神経をすり減らしてイライラしっぱなしだった。