間愛のつめかた

そう。

俺は国元に帰ってきてから、

留玖に命令だと言って、
城の中では普段、結城家にいた頃と同じ男の格好をさせていた。


「昔から美少女だとは思ってたけどねェ」

金髪緑眼の美貌を覆面の下に隠した御家老は、ふふっと笑い声をこぼした。

「いやいや、ありゃァ俺も思わず手を出したくなるくらいだぜ」

「おい、あんたが言うと洒落にならねーぞ……!」

俺は覆面に隠れた色男の顔を睨みつけた。

青文はげらげらと笑って、

「まァ、そのくらいイイ女になったってェことだよ、おつるぎ様は」

「……わかってるよ」

「殿の寵愛が深いのも納得だって、若い家臣もみィんな騒いでるしな」

「……だからだよ」


俺は不機嫌にそっぽを向きながら答えた。


「何が『だから』だ?」

青文が不思議そうな声を寄越してくる。

「……どいつもこいつも留玖を見て騒いでやがるから──留玖に男装させてんだよ!」

「──何だって!?」

耳を疑った様子で、青文が聞き返した。