間愛のつめかた

「うむ。殿も自慢していたよ。
おつるぎ様は琴が大層お上手だと」

「えっ……」

エンが……?


私はまたほわんとした気分になって、えへへと笑った。



エンが、

エンが、私の琴をそんな風に褒めてくれてたなんて……


嬉しい……!



恥ずかしくて、エンの前ではあんまり弾いてなかったんだけどな。



「殿は殿で、絵や陶芸の才もお持ちだからな。
宮本武蔵然り(*)。武芸に秀でた者は、芸術にも通じるということなのかな」

自分が一番芸術に通じているのに、御家老の奥方は感心した様子でそう言った。



(*宮本武蔵:言わずと知れた剣豪だが、絵の才能もあったと言われている)