瑞稀♪

やっと学校に着いた

授業が始まっていた

「海沢!遅刻かあ?」

先生が大きい声で言った。

「すいません。」

俺は、席に座った

さっきぶつかった奴の事が気になっていて、そいつの携帯をいじっていた。

「おいっ!瑞稀!誰の携帯だよ?ピンクって…女か?」

「うっせーな!笑」

話かけて来たのは、岡田 悠太

俺の、マブダチ。

「誰のだよ?」

「朝ぶつかって来た奴の。」

「可愛かったか?」

「ああ」

「その携帯どうすんの?」

俺は迷った。返したいけど、どまどってるあいつの顔が見たかったから。

「返すよ。」

「んじゃ、行こうぜ」

「おい!」

「早く!」

悠太は、俺の腕を掴んで階段を下りた。

2年の廊下に向かって。