化学室のノート【短編】



帰りの学活が終わったあと
私はすぐに化学室へと向かった。



学試が終わった直後で、
まだあの人の返事がないのは分かってる。



でも行かずにはいられなかった。



はやくノートに
この事実を書き足したい。



勢いよく化学室の
ドアを開ける。



するとそこには
一人の男子生徒がいた。



背の高いその人は
ドアの音に驚いて、



バッとこちらを
振り向いた。